手技を駆使
当ページの上段「ゆがみの理論」にて既述の如く「ゆがみは筋肉の不具合によって生じる」という理屈が解かっても、それを良くする方法を間違っては意味がありません。
では筋肉緊張の緩和、いかにやるか?
「腰や肩が痛かったので揉んでもらいに行ったらかえって痛くなった」あるいは「揉んでもらってる時はいいんだけどまたすぐに痛みが戻ってしまう」といった経験はありませんか?
当院ではそういったコメントをよく耳にします。
それはなぜでしょうか??
たとえば、空気を入れて口を完全に閉じたチューブをいくら押しても空気は出て行きません。
穴が大きく空けば空くほど空気は多く出て行きます。
身体の内部でも全体的な流れが悪くては、硬いところをいきなりグリグリやったりしても滞った血液や老廃物質などは充分な行き場がない事から緊張が容易には緩和しにくく、結果的に組織を傷めるだけといった状態にもなりかねないのです(ひどい揉み返しなど)
我々は足の小指の先をちょっと触ってもそれを即時に頭で感じ取っています。
腕から注射を打つと全身に行き渡ります。
つまり、全身はつながっているのです。
ゆえに、木を見る事も勿論重要ですが、森を見る感覚もなければなりません。
その感覚がなければないほど、痛みやストレスを与えずに充分な効果を現す施術を行う事は困難となるのです。
元々痛みを発している患部をいきなり圧すなどしても痛みを強く感じ、それがストレスや全身の過度な緊張・硬直を呼ぶという事もあって、充分な効果を現す事ができません。
かといって痛くない様にただ弱めのアプローチを行ってもやはり充分な効果を現す事ができません。
ということは、
痛み(無理)を与えず強いアプローチを行う事ができれば、より高い効果を現す事ができる
ということになります。
痛みを取るにおいて痛みを与えるのは邪魔になるだけなのです。
また、何より大事なことがあります(ココ重要!)
どこか痛いところがある時、その痛いところだけが問題という事はありません。
必ず他のところに原因や関連性があります。
ですから、痛いところだけに手を加えるというやり方は単に受け手が苦痛を感じやすいといった事だけではなく「充分な成果を現す事ができない」という事になるのです。
そこで…
状態に応じた最適の切り口となる部位を見出し変化をつけるというやり方を取るのです。
そうする事で、目的とする部位に連鎖効果を及ぼす事ができ、そのうえで直接的なアプローチを図る事により痛みやストレスを殆んど与える事なく高度な成果を現す事が可能となるからです。
結果、全身に及ぶ好循環も発生させ、より高い効果を現す事ができるのです。
また、関節の矯正操作については、当療法では補助的な形でとらえており、無理な操作は行いません。
というよりも無理や苦痛が生じる形で行うべきではないのです。
つまり…
全身のつながりをよく把握し利用してやる手法が当院の真髄なのです。
※筋肉緊張(以下:ちぢみ)ばかりが問題ではないので注意が必要です -
単純に、痛みを呼ぶ原因は筋肉の「ちぢみ」だからそれをほぐそう!などという考えでは大間違いする場合がありますので、注意が必要です。
逆に老化や運動不足などによる筋肉の「ゆるみ」が問題で支えが効かずにゆがみが生じ、痛みなどの不具合になっている場合も多々あります。
ゆがみが生じると、身体というものは上手い具合にできているもので、どこかが頑張ってバランスを取ろうとし、身体を支えようとしてちぢみを起こすなどしますが、しかしちぢみだけ見ていては根本的解決には至る事ができない場合も多々あるのです。
一例として、あるご老人が某治療院において長期に渡り元々ゆるんだ筋肉を毎日の様にゆるめ続けられ結果身体の支えが極度に低下してしまいかえって悪い状態になっていたという事もありました。
取り戻すのが大変です。
身体というものをよく把握して適所に応じた処置を施す事が必要なのです。
このように「ゆるみ」が問題である場合は、操体法や筋力強化を適度・適切に用いてこれを良くします。
施術時において筋力強化、運動療法を行う必要がある場合は、私の手がウエイト代わり。
【手で行うからこそできる】その状態、症状を緩和するに【適した絶妙の力加減】で行います。
一般的に、この「ゆるみ」に関しておろそかになっている場合が多いものです。
しかし、これは非常に重要な要素です。
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約3年間も社会生活不能状態であった女性が、この要素によって3ヶ月で社会復帰を果たす事ができた体験談『F嶋さんのレビュー』を「実体験者の声」のページで紹介させて頂いています
腰痛などの痛みを根本的に楽にするためには「ちぢみ・ゆがみ・ゆるみ」の【三位一体】でアプローチをする事が必要なのです。